様々な漫画を無料で読めるサイト「漫画バンク」が突然閉鎖されました。
今回は漫画バンクが閉鎖された原因や今後の再開について考察したいと思います。
そもそも漫画バンクって?
漫画バンクとは数多くの漫画を無料で読めるサイトのことですが、著作権の問題などもあり、いわゆる「海賊版サイト」と分類されてサイトでした。
海賊版サイトということもあり、かねてから著作権侵害であることや何も知らずに利用したユーザーがコンピューターウィルスに感染するなどの危険性をはらんでいたサイトとして注目を集めていました。
2021年11月4日の午後8時ごろにこのサイトは突然の閉鎖が告知されました。
現在漫画バンクにアクセスするとこのようなメッセージが表示されます
漫画バンクは閉鎖したみたいです。 pic.twitter.com/8BBoLIXzQA
— 9ketsuki (@9ketsuki2) November 4, 2021
漫画バンク閉鎖してよかったね
— らだ (@HaRa_Da_Si) November 4, 2021
漫画バンク閉鎖の原因
閉鎖されるべくして閉鎖した漫画バンクですが、なぜ急に閉鎖されることになったのでしょうか?
原因1:サーバーの維持費用の都合
まず、アクセスした際に表示されるメッセージを額面通りに受け取れるのであれば「サーバーの維持費用」の原因が考えられます。
サーバーの維持費用は聞き慣れない方からするとよくわからない部分もあるかと思いますので簡単に説明をすると、
漫画バンクなどインターネット上で見れるサイトの数々はそれを公開するために必ず何かしらのサーバーを利用しています。
そのサーバーというものはアクセスが集中すればするほどそのパフォーマンスが落ちてしまい「つながりにくさ」「そもそも表示されない」などの障害が発生します。
漫画バンクほど有名なサイトとなるとそのアクセス数はかなりのものとなります。
そうした、アクセス障害をなくすためにはサーバーのスペックを向上させることが必要となりますが、サーバーのスペックを上げるということはそれだけコストがかかるということになります。
そういったこともあってサーバーのスペックを上げてサイトの維持をするだけの費用が漫画バンクの運営者にはなかったのではないかと考えられます。
原因2:集英社の訴訟準備
別の原因としては集英社が漫画バンクに対して訴訟準備をしていたことが原因と考えられます。
そもそもですが、漫画バンクは著作権を無視して様々な漫画を違法アップロードしている海賊版サイトです。
なので、著作者に訴えられることは最初から分かっていたはずです。
それにも関わらず漫画バンクは運営を続けていました。
しかし、このような海賊版サイトがすぐに閉鎖に追い込まれない要因のひとつとしては海外のIPアドレスを経由していることが挙げられます。
どういうこことかと言うと、漫画バンクは日本国内のIPアドレスを使っておらず「海外で運用されているサイト」という位置づけにあり、日本の法律が適用されず、その結果、「法律的に日本のものが適用されない」というなんとも歯がゆいものとなってしまいます。
だからと言って何でも許される訳ではありません。
特に漫画バンクはGoogleで検索をすると普通に検索結果に表示されるサイトです。
ということは誰でもアクセスができてしまうサイトということになります。
Googleもいわば日本国外が運営しているサイトです。そのため日本の法律だけでなんとかなるものではないのです。
しかしながら、Googleの検索結果に表示されるからと言ってどんなサイトでも検索すれば見れてしまうことをGoogleは良しとしません。
そんなときのために、漫画バンクの様な違法なサイトがあった場合Googleに申請をすればサイトの運営者情報(氏名や住所など)を開示請求することができます。
そして、その開示請求に乗り出したのが少年ジャンプなどメジャーな漫画を扱っている集英社です。
集英社は11月1日、漫画バンクの運営者情報に開示請求をGoogleなどの会社に呼びかけを行っていました。
この声明を受けて漫画バンクの運営者も焦ってサイトを閉鎖したのではないかと考えられます。
参考記事
集英社が重い腰を上げて開示要求したら即座にサイト潰した漫画バンク...
逃げ足早すぎて笑— ただのバスケ好き (@sF0KSpcj03qzzEf) November 4, 2021
ついに集英社によって漫画バンクが撃破!!!!!
— きゃム (@harutoshi3104) November 4, 2021
漫画バンクが再開される可能性はあるのか?
現在閉鎖中の漫画バンクですが、再開される可能性はあるのでしょうか?
結論から言うと再開の可能性はほぼないと考えられます。
なぜなら、集英社という日本国内でも最大手の出版社に目を着けられていること、そもそも海賊版サイトという違法性の高いサイトということでこのまま運営を続けてしまっては、裁判で負けることは間違いなく多額の損害賠償がサイト運営者に課せられることは明確だからです。
そんなリスクを犯してまでサイトを運営するメリットはないかと思います。
ただ、現在の漫画バンクにアクセスをした際に表示されるメッセージの通り「サーバーの維持費用」が原因なのであればその問題が解消されれば再開するかもしれませんが、おそらくはそれが原因ではないと思うので再開の可能性が低いでしょう・・・
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